建築設計の仕事とは

建築設計の仕事とは

建築設計の仕事には大きく分けて「意匠」「構造」「設備」の3つの種類があります、設備においてはさらに空調と電気でわかれていますが「設備」とひとくくりにしてもいいでしょう。会社の規模によってさらに細かく分類されているところもあれば意匠と設備、意匠と構造を兼任するような事務所もあります。ここでは「意匠」に焦点にあててご説明しましょう。

「意匠」とは大まかにいうとデザイン設計です、施主から要望を聞いてその土地に建てられる規模や用途を提案します。デザイン設計というとデザイン能力だけが求められるかというとそうではありません、最も重要なのは建築基準法及び寒冷法に順守する設計をすることです。

土地の大きさや用途地域によっては建てられるものと建てられないものがあります、一戸建てでも法的な採光が得られないと判断されれば居室(主に人がいる部屋)として認定されず納戸などのサービスルームとして表記され、自治体によってはその部屋にコンセントや空調を入れることができないケースもあります。

それを防ぐため隣地境界線との距離や高さなどを調整するのも「意匠」の役割です。また各自治体などに届出をしたり施工会社との細かい打ち合わせや指示を行うのも「意匠」の仕事です、建築申請をはじめ各法令・条例の届け出を行います。届けによっては工事の何日前まで等期日が決められているため、工期を計算しながらスケジュールを組みます。

仕事の進み方は企画調査・基本設計・実施設計・工事監理の順で行います。企画調査は用途や規模などその土地にどのような建物を建てられるか、どのような機能があればより良いのかを調査する仕事です。

基本設計とはおおまかな計画図やデザインを行います。実施設計とは細かい間取りや納まりを検討し見積もりができる図面を作る工程です、デザインだけではなく構造や設備との連携を行い実際に建てられる設計を行います。工事監理とは施工がきちんと行われているか、法にのっとり必要工程のチェックや立ち合いを行い役所に報告することです、工事の間の施工者・施主・作業業者との打ち合わせもあり、その間に設計が変更されることもあります。

施工会社が行うのは管理、設計者が行うのは監理と区別され、漢字の部首を取って竹かん(たけかん)・皿かん(さらかん)と呼ばれることもあります。工事が終わり施主の点検を済ませ引き渡して設計業務は終了ですが、一年点検や不良個所の対応など設計した建築物との関わりはずっと続いていきます。法では設計事務所が設計図を保管する期間は15年までと定められているので施主側でも設計図はずっと大事にとっておくほうがよいでしょう。

このように設計の仕事というのは非常に社会的責任が大きい仕事です。ですので建築設計の求人サイトでも給料が非常に高いうえに、人不足ということもあり、募集企業がいつもたくさん載っています。これから、建築設計の仕事に携わって儲けようなんて考えている人には、チャンスといばチャンスなんですが、高い給料の裏には、今回ご説明したとおり社会的責任が大きい難しい職業だということを覚えておいてください。